編集長ブログ

言葉の定義を共有しないと喧嘩になる!

言葉の定義を共有しないと喧嘩になる

私には小学生の息子が2人いて、
2人ともポケモンのカードゲームが大好きです。

先日も2人で仲良く対戦していたのですが、
ひょんなことから大喧嘩になりました。

あるカードを使うとポケモンの体力が回復するかどうかで、
「回復する!」
「回復しない!」
「回復するって!」
「回復しないって!」
と延々繰り返しています。

カードの効果はそのカードに書いてあるので、
説明を読めば分かるはずなのですが・・・

子どもたちだけで解決しそうにないので、
カードを見せてもらいました。

すると、「ポケモンの体力の最大値が30増える」
と書いてありました。
最大値が増えるだけで、今までに受けたダメージが
減ることはありません。

これを、兄は

「最大値が増えたら残りの体力も増えるのだから、回復する」

と解釈し、弟は

「ダメージが減らないから、回復しない」

と解釈していました。

カードの効果は2人とも正しく理解していたのですが、
「回復する」という言葉の使い方で揉めていたのです。

「片方ははこう考えていて、もう片方はこう考えていて、
同じ『回復』って言葉を使っても
『回復』の意味が違うんやな。
でも、考えてることは同じやんな」

と説明すると、二人とも納得してゲームが再開されました。

 

つまり、「回復」という言葉の定義を
共有していないから問題になったのです。

「回復とは、残りの体力が増えることだ。」

または、

「回復とは、ダメージが減ることだ。」

と、あらかじめ2人の認識が一致していれば、
もめることはなかったはずです。

 

同じようなことは大人同士でもありますよね。

「〇〇やっといて」と頼んだのに、
いつまで経ってもやってくれなくて不満がたまる・・・

でも、頼まれた方は〇〇をやった気でいるので、
不満を持たれていることにすら気づかない。

 

親子でこれが起こるのも、怖いですね。

「〇〇してって言ったのに、やってないじゃないの!」

「やったもん!」

「やってないじゃない! ウソついちゃダメ!」

「やったもん! ウエーン!」

ちゃんとやったはずなのに責められては、
たまったものではありません。

 

こういう時、私は相手に確認したり、言い換えたりしています。

「僕の言った〇〇は●●っていう意味やけど、伝わってる?」

「お父さんの言った〇〇は、●●っていうことやったんよ。」

案外、「あっ、そうなん?」となることが多いです。

普段、意味が伝わることを疑いもせず話をしていますが、
伝わっていないことも多いようです。

言葉の定義を共有するのは、大事なことですね。