ご利用者の声

愛知教育大学教授 推薦コメント

これまで障害児教育福祉の歴史研究書を6冊刊行することができました。
2014年5月に1冊目を世に送りだした時から、私のわがままを聞いてくださり、温かい援助・支えがあり、今日まで継続刊行できています。
何しろ丁寧に、細部まで校正してくれるのが三学出版の特徴だと感じています。
決して大手の出版社ではないものの、身近に相談にのってくれる、親身なところがあると思います。
「継続は力なり」と言われますが、これまでの刊行を通して、読者との新しい出会いもありました。
活字の力を感じつつ、後世に歴史研究を残すことができる充実感を感じています。
愛知教育大学 名誉教授 小川英彦様

自費出版 ご利用者の声

「〇〇さんの追悼集をお送り頂きありがとうございました。今朝から一気に読ませて頂きました。時間を忘れ、お昼を忘れ、今気がつきましたら2時20分でした。」妻の追悼集の読後感をいち早く届けてくださった妻の友人からの手紙の文頭である。

急に思い立ったように妻の追悼集を一回忌に配ろうと企画したのはその3ヶ月前だった。
地元の出版社に頼もうとネット検索し三学出版という会社を目にした。

名前がややアカデミックなのが私の気を引いた。

多少不安材料も無きにしもあらずだったが、とにかく会って話を聞きこちらの目的を告げた。
第一印象に好感が持てたので前向きに考え、決定したとき具体的にこちらの意向を知らせた。
内容は文章と写真、短歌、俳句、そしてじめじめした雰囲気を避けむしろ故人が本の中で生き生きと蘇る雰囲気を構成する追悼集とその概要を告げた。

中桐氏を強く信頼したのは三回目のミーティングからである。
出版社の一番重要な仕事は、これから作成する本にクライアントが抱くイメージをいち早く理解し、多くの場合出版に関して素人であるクライアントにそのイメージに副いながら適切なアドバイスを勇敢に、時には遠慮なしに進言することである。

それにはプロである出版社側に出版物の原則的な規格の熟知と、それを洗練美化できるセンスが不可欠である。

追悼集は追悼文、散文詩、短歌、俳句、故人自らのエッセイ、散文詩に写真、いくつかの短歌にその内容にふさわしい挿絵、故人の友人の書道家の書画など多彩なメニューを含んでいる。
そして通常の書籍以上に清楚さと気品が要求される。その私側のコンセプトは

1 読みやすく疲れない本
2 文字が読者を圧迫しすぎない絵本的な本
3 装丁が視覚的に綺麗な本
4 ハードカバーで製本崩れがせず耐久性があること

であった。

中桐氏は頻繁に各ページのシュミレーションを作成してくれ、完成前にかなり精度の高いイメージが得られた。

時間を惜しまず会ってくれ、些細な要求にも誠実に対応してくれた。
失礼な言い方だが視覚的に予想以上のセンスを発揮したのは想定外の収穫だった。
各セッションの順序、大きめの文字、安らぎをもたらす十分量の余白、彼女だけの追悼集という意味での規格外の形と大きさ、短歌と挿絵のバランス、そして題名「あじさい」にふさわしいさわやかな水色の表紙。

このようにして出版社とクライアントとの共同製作として上梓された追悼集、その製作期間は喜びを運んでくれた。
「単に疲れさせない本」ではなく「ページの中に引き込んでくれる本」がこうしてできた。

滋賀県大津市 A様