説明
目次
はじめに 本書の意図するもの
第1部 理念・基本的考え
第1章 ダイバーシティ・インクルージョン社会・保育とは:SDGs・理念
第1節 ダイバーシティ・インクルージョンをめぐる国際的状況
第2節 障害者の権利に関する条約とSDGs
第3節 ダイバーシティ保育・インクルージョン保育(インクルーシブ保育)
第4節 ダイバーシティ・インクルージョン保育のポイント
第2章 分離から統合へ、そして包括へ:歴史的な経緯
第1節 戦前における障害児保育
第2節 障害児の受け入れ、分離保育の考えが台頭する障害児保育
第3節 統合保育が全国に展開される障害児保育
第4節 特別支援教育へと移行していく障害児保育
コラム1 成人期を見据えた幼児期の支援
1 幼児期の支援
2 学齢期とその後の支援
3 幼児期における支援の重要性
第2部 多様な保育ニーズの理解と保育における発達の援助
第3章 「気になる子ども」をめぐって-ソーシャルワークの視点から-
第1節 「気になる子ども」の定義について
第2節 「気になる子ども」ゆえに保育者側及び支援者側に求められる「自己覚知」
第3節 ソーシャルワークにおける「共生」の視点から考える「気になる子」について
第4章 保育者の困り感をめぐって:保育の見通し、展開
第1節 保育者の困り感にある背景
第2節 ダイバーシティ・インクルージョン保育における考え方
第3節 一斉保育と自由保育のメリットとデメリット
第4節 ダイバーシティ・インクルージョン保育は実践する上で「当たり前」を疑う
第5章 園での職員間の協力、研修の充実:チームワーク、共通理解
第1節 ダイバーシティ・インクルージョン保育に園組織全体で取り組むことの必要性
第2節 保育カンファレンスを軸とした保育実践の省察と保育者集団づくり
第3節 同僚意識を高め協働し、保育者一人ひとりが園の組織文化を作る担い手となる
第6章 加配の充実:多面的な子ども理解と役割分担
第1節 加配保育者の制度上の位置づけ
第2節 加配保育者の実態調査
第3節 加配保育者に求められる役割とは何か
コラム2 各種の関係機関・団体とのつながり
第3部 多様な保育ニーズと保育の実際 実践編
第7章 幼稚園における障害児、発達障害のある子どもの保育実践
第1節 こだわりの強いOと向き合って
第2節 入園当初は新しい環境への不安が大きい
第3節 特定の子ができ遊びが広がった
第4節 こだわりがほとんど見られなくなる時期~先を見通す力が形成されて~
第5節 こだわりの変化によってOについた力
第6節 加配教員とのチームワークについて
第7節 まとめ
第8章 保育所における障害児・発達障害のある子どもの保育実践
第1節 保育所における障害児保育実践の実際について
第2節 保育実践のポイント
第9章 肢体不自由・病弱・重度重複障害の子どもの保育:障害児保育園ヘレンを事例として
第1節 障害児保育の体系
第2節 医療的ケア児とは
第3節 医療的ケア児の支援実践例-障害児保育園ヘレン-
第10章 視覚・聴覚障害のある子どもの教育・保育
第1節 視覚障害のある子ども
第2節 聴覚障害のある子ども
第3節 視覚障害特別支援学校・聴覚障害特別支援学校における教育相談とセンター的機能
第11章 外国にルーツのある子どもの保育:保育所の実践
第1節 外国にルーツのある子どもの保育の難しさについて
第2節 外国にルーツのある子どものいるクラスの保育実践について
第12章 貧困家庭、親が精神疾患の子ども、被虐待児等の支援
第1節 貧困な家庭の子どもの支援
第2節 精神障害の親を持つ子ども、被虐待児の支援
コラム3 研修の充実
第4部 家族支援と連携
第13章 保護者支援:保護者の苦労・たいへんさ
第1節 保護者が子どもの障害を受容する
第2節 家庭との連携
第3節 地域における保護者相互のつながり
第4節 外国にルーツのある子どもをもつ保護者支援のポイント
第5節 一人ひとりの多様性を認める保育へ
第14章 保護者支援の実際 1
第1節 障害のある子どもをもつ保護者への支援
第2節 外国にルーツのある子どもをもつ保護者への支援
第3節 貧困家庭の保護者支援
第4節 保護者支援のこれから
第15章 保護者支援の実際 2
第1節 保育所から発達の様子を伝える保護者支援
第2節 病院を利用している子どもの保護者支援
第3節 ダウン症候群の子どもの保護者支援
第4節 帰国子女の保護者支援
第5節 保護者支援の実際のポイント
第16章 家族全体(父親、きょうだい、祖父母等含む)を視野に入れた支援とその実際
第1節 家族全体を視野に入れた支援の必要性
第2節 事例
第3節 家族全体を支える当事者団体「NPO法人みかんぐみ」
第4節 家族全体を視野に入れた家族支援に向けて
コラム4 みんながともに学ぶための教材
第5部 関係機関等との連携
第17章 包括的地域支援の展開
第1節 障害者福祉制度下での包括的地域支援の展開
第2節 幼稚園等が包括的地域支援の展開に関与する望ましいあり方
第18章 ソーシャルワーカー(SW)・スクールソーシャルワーカー(SSW)との協働:福祉面との繋がり
第1節 保育ソーシャルワークの必要性
第2節 福祉領域でのサービス等を活用するためのSWによる支援
第3節 就学等に向けたSSWとの連携
第4節 保育士養成校において「保育におけるソーシャルワーク」の意義とその活用について学ぶことの重要性
第19章 公認心理師の巡回:心理面との繋がり
第1節 公認心理師の資格と職務
第2節 公認心理師による巡回支援例
第3節 公認心理師による巡回支援の意義
第4節 保育現場からの公認心理師への期待
第5節 今後求められる公認心理師の役割とその養成課題
第20章 ライフステージに応じた支援
第1節 ライフステージに応じた支援の必要性
第2節 ライフステージに応じた支援の特徴
第3節 幼小接続を含む、ライフステージ支援を実現するためのシステム整備事例
-島根県松江市発達・教育相談支援センター「エスコ」を事例に-
第21章 療育の地域システム化:早期発見から療育へ、5歳児健診
第1節 療育の特徴
第2節 健診後の支援
第3節 幼稚園等への移行と支援
第4節 関係者との連携と保育者の学び
コラム5 幼児期と児童期をつなぐカリキュラム視点
第6部 ダイバーシティ・インクルージョン保育の課題
第22章 政策・制度と保育現場の発達障害児への対応課題
第1節 政策・制度レベルの課題
第2節 保育現場での実践の課題
第3節 インクルーシブ保育を展開していくための障害児保育の課題
第23章 学童の支援事例から考える、幼児期の支援とソーシャルワークの重要性
第1節 はじめに
第2節 事例の分析
第3節 今後の課題
第24章 外国にルーツのある子どもへの保育の今後の課題
第1節 外国にルーツのある子どもへの保育の現状
第2節 外国にルーツのある子どもへの保育の課題
第3節 外国にルーツのある子どもへの保育の展望
第25章 幼児期の総合的な変革に向けて:特別なニーズに応じたダイバーシティ・インクルージョン保育の今後の展望と課題
第1節 ダイバーシティ・インクルージョン
第2節 子どもの「意見表明権」の保障
第3節 環境としての保育者・組織の専門知識の獲得と意識変容
第4節 多様な特別なニーズの理解
第5節 組織マネジメント改革
第6節 ダイバーシティマネジメント
本書を終えるにあたって
活用できそうな書籍一覧 -幼児期・障害児保育書の整理-