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子どもと大人の心を守る 待つ習慣

¥ 1,500 (税抜)

著者:野村 ひろ子
発売日 : 2026年3月31日
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : A5版:216ページ
ISBN-13 :  978-4-908877-69-8

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説明

本書は、日本社会全体が抱える「待てない構造」、そしてその中で苦しんでいる子どもや親への提言ですが、堅苦しく考えなくて大丈夫です。まずは気づくこと、そして少しずつ、できる範囲で実践してみてください。「わかっているのにできない!」という時があっても大丈夫です。やってみようという気持ちがあるだけで、最初の一歩は進んでいます。

大人である私たちは、「子どもは大人の思い通りに生きる存在ではない」という当たり前のようで難しい真実を見落としていないでしょうか。子どもを守りたい、失敗させたくない、将来のためにきちんとさせたい、という思いがあふれてしまうと「急がせる」「先回りする」「答えを与える」という関わり方になってしまいがちです。ですが、それは子どもの力を奪い、自己肯定感を低くする原因にもなります。

「待つこと」は、相手(子ども)の行動を急がせず、評価せず、信じて見守る関わり方です。一見すると消極的に見えますが、実は子ども自身の力を引き出す積極的な関わりなのです。「尊敬と信頼に基づく対等な関係」を大切にして、「子どもを信じ、行動の背景を理解し、解決を一緒に考える」ことを重視したアドラー心理学と深くつながっています。

各章末のQ&Aは、論理だけでなく、現場で生かせるような具体的な内容です。目次をパラパラめくって、気になるQ&Aから読んでみてもいいでしょう。

第7章は「あなたの待つ力がぐんぐん育つ! 自分発見チェックシート」です。あなたを評価したり責めたりするものではなく、あなたの現在地を確かめるためのものです。それぞれのチェック項目に対応したQ&Aもありますので、これからの行動の参考にしてください。

 

目次
はじめに
編集者も変わった!

第1章 日本の子どもは幸せか?

「自分はダメな人間」と思う高校生たち
11年で3.1倍! 深刻化する不登校
若者の死因第一位は「自殺」
子どもを幸せにするために、大人ができること

第2章 なぜ自己肯定感がここまで低いのか

自己肯定感ってなんだろう?
なぜ、こんなにも自己肯定感が低いのか?
① 「謙遜が美徳」という文化の影
② 比較される文化の影
③ 評価される文化の影
④ 恥を恐れる文化の影
自己肯定感の芽をつぶしてしまう関わり
大人もまた自己否定の中で育ってきた
「自己肯定感が低い」ことすら気づかれていない社会
大人の思い込みが、子どもの自己肯定感をゆさぶる
困っているのに「困っていないように見える」子どもたち

実践・お悩み解決Q&A

Q1 周囲の大人や親が「もっと厳しく」と言ってくるとき、どう対応すればいい?
Q2 保護者から否定的な言葉(例:うちの子はダメ)を聞いたとき、どう返せばいい?
Q3 保護者が介入しすぎることで、子どもの成長が止まっているように見える時はどうしたらいい?
Q4 保護者が他者からの否定に敏感なとき、どのように伝えればいい? 57

第3章 「待つ」ことが、子どもを育てる

「待つこと」が子どもを育てる
待たずに厳しくしたら、どうなる?
「過保護」と「見守り」はどこが違うのか?
「待つ習慣」が、安心の関係をつくる
待つことは、なにもしないことではない
「自分で決める力」はこうして育つ
「待つ親」が増えれば社会も変わる
自己肯定感の芽はとても繊細
待てなかった…そんなときこそ親のチャンス
待てる大人がいると、子どもは安心できる
待つは、子どもの自己肯定感を育てる最強の習慣
子どもたちはできないのではなく、困っているだけ
障害のない子も、困っている
全ての子どもに必要な「気づきの視点」
重度の障害があっても伝えられる
子育てに希望の循環をつくる
【事例紹介】読み書き障害とADHDのある小学校2年生の男の子

実践・お悩み解決Q&A

Q5 子どもがなかなか行動しないとき、どうやって待てばいい?
Q6 つい「早く!」と言ってしまう。どうすればいい?
Q7 子どもがやろうとしてるのに、あまりに時間がかかって見ていられない。どうすればいい?
Q8 明らかに間違っているとき、手を出さないのは無責任では?
Q9 子どもが他の子に迷惑をかけているときも待つの?
Q10 子どもに声をかけても無反応…。それでも待ち続けるべき?
Q11 注意しても直らないとき、どう関わればいい?
Q12 子どもがふざけたり、真剣さがないと感じるときはどうしたらいい?
Q13 「待つ」のと「放任」はどう違う?
Q14 子どものやる気が見えないとき、どう関われる?
Q15 子どもを信じたいと思いながら、つい不安が勝ってしまう自分をどうすればいい?

第4章 「待つ習慣」が子どもを変える

子ども一人ひとりの「違い」を理解して「待つ」
「子どもが自分で決める力」を信じて「待つ」
子どもが「困っている」かもしれないと思って「待つ」
「思い込み」をなくして「待つ」
信じて見守る、「待つ」ための4ステップと声かけ
ステップ① 「これは子どもの課題だ」と意識する
ステップ② 子どものやる気をくすぐる言葉を使う
ステップ③ できたときは「プロセス(過程)」を認める
ステップ④ うまくいかなくても責めない
一緒に育つ。一緒に変わる。親子の成長物語
親の感情リセット術(おすすめ3つ)
待つための声かけ  〜信じて見守る親のことば〜

実践・お悩み解決Q&A

Q16 成果を求められる場面で「待つ」ことは評価されづらくてつらい。
Q17 毎日「やりなさい」と言っていたら、子どもがやる気をなくしてしまった。どうしたらいい?
Q18 どうしたら子どもが自分からやってみようと思えるような声かけができる?
Q19 子どもが失敗したとき、どう声をかければいい?
Q20 子どもが落ち込んでいるとき、どう声をかければいい?
Q21 子どもがゲームばかりしている。認めづらいときはどうしたらいい?
Q22 子どもの良さを見つけて伝えるには?
Q23 子どもがトラブルを起こしたとき、叱るべき? 待つべき?
Q24 失敗して落ち込んでいる子に、どんな声をかければいい?

第5章 待つ習慣と脳科学

三日坊主にならない心と習慣のメカニズム
子育ても習慣も「がんばりすぎない」から続けられる
脳の仕組みと習慣形成
三日坊主にならないために
「待つ習慣」と脳科学のつながり
習慣は一人でなく、みんなで育てる

実践・お悩み解決Q&A

Q25 どうして私はいつも三日坊主で終わってしまうのですか?
Q26 習慣をつくるのに、どれくらい時間がかかりますか?
Q27 子どものために「待つ習慣」をつくるにはどうすればよいですか?
Q28 習慣を続ける自信がありません…。
Q29  「待つ習慣」と脳科学はどうつながるのですか?

第6章 「待つ習慣」で大人も楽になる

思い込みを手放すと、安心してやり方を変えられる
【事例紹介】泣いてはいけない私
自分の思い込みに気づくと、子どもへの言葉が変わる
「親だから〜すべき」という思い込みをなくすと、親もラクになる
親だって、誰かに癒されたい存在だった
親の資格は、誰にも最初から備わっていない
親の失敗談は、子どもへの最高のギフトになる
「私は親に謝られたことがない」──それでも始めてみよう
子育ては、自分自身を癒す旅でもある
親自身の心も整える
「待てない自分」を責めないで

実践・お悩み解決Q&A

Q30 「待つことが大切」と分かっていても、現実には待てない。朝から晩まで「早くして!」の連続。どうしたらいい?
Q31 子どもが泣いたり怒ったりする時、どう対応すればいい?
Q32 子どもができないことを「できないまま」受け入れていいのか不安。
Q33 怒りそうになったときは、どうすればいい?
Q34 それでもやっぱり怒りそうになったときはどうすればいい?
Q35 優しくしたら逆にこどもが混乱しました。なぜ?
Q36 親が謝ると、子どもとの関係はどう変わる?
Q37 待つ親になれる日は来るの?
Q38 子どもの自己肯定感が高くなると、親の自己肯定感も高くなっていくの?
Q39 保護者が先生に対して不信感を持っているように感じたとき、どう関わればいい?
Q40 「学校で叱ってください」と言われたとき、どう返すべき?
Q41 保護者が感情的になっているとき、どう対応すれば落ち着く?
Q42 保護者との信頼関係を築くために、普段から心がけることは?
Q43  子どもが反発してきたとき、どう受け止める?
Q44 子どもが話を聞いてくれないときは?
Q45 子どもが失敗を恐れて行動しないときは?
Q46 子どもに厳しくしてしまいそうなときは?
Q47  授業に集中できず立ち歩く子に、どう対応すべき?

【事例紹介】ディスレクシア(読み書き障害)の息子と共に歩んだ母の記録〜「好き」が生きる力に変わるまで〜

第7章 あなたの待つ力がぐんぐん育つ!自分発見チェックシート

先生向け 『待つ習慣』授業と学級づくりのためのチェックシート
支援者向け 『待つ習慣』支援の関わりチェックシート
保護者向け 『待つ習慣』親の関わりチェックシート
なぜ、Q&Aが必要なのか
チェックだけでは、変われない理由
チェック → Q&A→ 実践へ
大切なこと

先生向け チェックシート完全対応Q&A

Q1 子どもが考えている途中で沈黙が続くと、つい助けたくなります。本当に待っていて大丈夫でしょうか?
Q2 正解を早く示した方が、授業がスムーズに進むのでは?
Q3 子どもの発言が間違っているとき、すぐ訂正した方がよいですか?
Q4 失敗を認めすぎると、甘くなりませんか?
Q5 結果を評価しないと、やる気が下がりませんか?
Q6 行動の「目的」を考えるとは、どういうことですか?
Q7 子どもの課題と教師の課題を分けるのが難しいです。
Q8 指示しないと、クラスがまとまらないのでは?
Q9 比べないと、成長が分かりにくいのですが…
Q10 信頼して任せるのが怖いです。

支援者向け チェックシート完全対応Q&A

Q1 現場では沈黙が続くと不安になります。待つことで本当に良いのでしょうか?
Q2 支援では「すぐ助けないと危ない」場面もあります。どこまで見守っていいですか?
Q3 本人の表現が誤解を招きそうな時、言い換えたくなります。どうしたらいいですか?
Q4 現場では時間も人手も足りず、つい強い口調になります。どう整えればいいですか?
Q5 結果を褒めることと取り組む姿勢や努力を認めることは、何が違うのでしょうか?
Q6 行動の背景にある『目的』や『伝えたいこと』を考えるとは、具体的にどういうことですか?
Q7 「本人の課題」と「支援者の役割」は、どこで分けて考えればよいのでしょうか?
Q8 本人が自己決定できない(選べない)時はどうしますか?
Q9 支援計画や評価では比較が必要な場面もありますが、どう考えればいいですか?
Q10 支援者は立場上どうしても「指導する側」になりがちです。対等な関係とは何ですか?

保護者向け チェックシート完全対応Q&A

Q1 子どもが考えているとき、つい口を出してしまいます。待った方がいいのでしょうか?
Q2 困っていそうな時、助けないのは冷たい親になりませんか?
Q3 子どもの話を聞いている途中で、ついアドバイスしたくなります。
Q4 失敗させるとかわいそうで、先回りしてしまいます。
Q5 結果を褒めないと、やる気が出ないのでは?
Q6 行動の奥にある気持ちを考えるとは、どういうことですか?
Q7 子どもの問題と親の問題の分け方がわかりません。
Q8 選択肢を出しても、子どもが選べない時があります。
Q9 他の子と比べてしまい、焦ってしまいます。
Q10 信じて任せるのが怖いです。

おわりに